子宮腺筋症
子宮腺筋症とは 、
子宮筋層内に子宮内膜組織が存在する病態で、しばしば子宮筋腫を合併します。
子宮が大きくなるため、月経痛や過多月経、下腹痛、腰痛などの原因となります。
不妊症や流早産のリスクになる場合があります。
エストロゲンという女性ホルモンが子宮腺筋症を増悪させます。
子宮腺筋症の診断
診断には、超音波検査やMRI検査が有用です。
子宮腺筋症の治療
治療は、薬物療法が主体で、手術療法もあります。
薬物療法は、症状に合わせて選択されます。
1 対象療法
・鎮痛剤
・漢方薬
2 ホルモン療法
・黄体ホルモン製剤
・低用量エストロゲンプロゲスチン配合薬=月経困難症を治療するピル
・偽閉経療法=視床下部ホルモン作動薬や拮抗薬 一時的に閉経のような状態にする薬です
・子宮内黄体ホルモン放出システム(IUS)
3 手術療法:子宮筋層の厚くなっている部分を切除する方法や子宮を全部摘出する方法などがあります。
※当院では手術は行っておりません。
症状がある場合は受診をお勧めします。