骨盤臓器脱

骨盤臓器脱

骨盤内の臓器である子宮、膀胱、直腸などがだんだんと下がってきて、腟から体外に出てしまう病気のことです。
骨盤を支える骨盤底筋群が緩むことで起こることが多く、更年期や閉経後以降に多い疾患です。しかしながら、出産後に一時的に下がる場合もあり、困る症状を抱えながら過ごしている女性が多い病気です。

多い訴え

「子宮がさがる感じ」「入浴時に腟になにか触れる感じ」「腟に何かはさまったような感じ」「尿が出にくい」といった訴えが多い疾患です。

適切な診断と治療

適切な診察により、下垂の程度を把握し、治療を選択します。
程度が軽い場合は、骨盤底筋群を鍛える体操を行ってもらうことで徐々に改善していきます。
程度が重い場合は、手術療法があります。また、ペッサリーといって、腟内にリング状の器具を挿入することで、下垂している臓器を元の位置に戻す方法があります。

個人に合わせて治療は選択されますので、我慢せず、まずは受診してください。